ブラック企業で私を助けてくれた地味なヒーロー。それが私の結婚相手

ブラック企業で私を助けてくれた地味なヒーロー。それが私の結婚相手

私は、現在30代前半の女性です。

夫は私の1つ歳下で、同じく30代前半の男性です。

夫との出会い

夫と出会ったのは、私が前の職場に中途採用で入社した時です。

全体で30人くらいしかいない小さい会社です。

半数が高齢の方、残りが男性、女性が半々くらいでした。

同い年くらいの男性が2、3人しかいなく、しかも一見タイプではなかったので、少し残念に思った記憶があります。

夫のことは、「背が高いな」くらいにしか印象がありませんでした。

セクハラ、パワハラ、モラハラが酷い会社

しかし、入ってから数週間、日に日にセクハラ、パワハラ、モラハラがひどくなっていきました。

特に、「食べろ」とたくさん食事に連れて行かれることがとても苦痛でした。

食べ切れないで残しそうになると

「上司が奢ってるのに食べれないのか」

と言われるので、必死に食べました。

上司のパワハラ食事会のときにそっと助けてくれました

ある日、夫と上司と食事に行った時も、お腹がいっぱいで苦しいと思っていました。

すると、上司が席を外した時に夫が、

「こっちの皿移して、食べるから」

と自分のお皿を出してくれたのです。

悪いな、と戸惑っていると、私の方からとってくれて食べてくれました。

その日の帰りに、お礼を言って、一緒に歩いて帰った時から、私と夫は仲良くなり、キツい仕事も励まし合い、頑張れました。

お付き合いしようと言われた流れ

そして、ある日の仕事中、LINEで

「今日早く帰れそうじゃない?良かったらご飯行かない?もちろん、苦しくなるまで食べないで大丈夫だから!笑」

ときました。

その日の食事の後、歩いて帰っている途中に、お付き合いしようと言われ、お付き合いすることになりました。

付き合っていることが会社にバレると面倒だと思い、会社の人には内緒にすることにしました。

夫は、バレない様に必死

夫は、バレない様に必死で、付き合う前よりも私のことを会社で冷たく接する様になりました。

私は少し寂しく感じましたが、会社を出てしまえばとても優しくしてくれたので、とても幸せを感じました。

半同棲し、同棲することに

会社が激務なこともあり、日を跨ぐことも多かったです。

彼はそんな日は会社に近い私の家に来ることが多くなりました。

数ヶ月後には半同棲、そして、マンションの更新もあり、1年後には新しい物件に同棲することになりました。

その頃から、「私はこの人と結婚するのだろうか?結婚する気はあるのだろうか?」と考える様になりました。

そして、2年がたった頃、会社でちょっとした事件があり、彼は会社を辞めることになりました。

会社を辞めた日、プロポーズ

会社を辞めた日、家で夕飯を食べていると、

「地元に帰ろうと思う。一緒にあっちで会社を起こさないか?結婚してほしい」

とプロポーズされました。

嬉しかった反面、ずっと生まれ育った地から遠方へ行くことや、収入面等、不安なことが多く少し戸惑いました。

でも、この2年、ずっと夫を見てきて、助けてくれた夫や、居心地の良さ、何より「この先夫がいない」ということが想像できなかったので、プロポーズを受けることにしました。

今は、まだまだ安定はしていませんが、ついて来て良かったと思っています。

結婚に焦った時期もありましたが、結婚相手は、周りを良く見てみたらいるのかも

20代後半、周りの結婚式に呼ばれることも多く、焦った時期もありました。

が、焦って探しても案外みつからないもので、焦らずにいる時の方が案外ちょうど良い人が現れたりするものだと思います。

一目惚れでの結婚もあると思いますし、素敵だと思います。

が、じわじわと浸透していくような恋の先の結婚もあるので、周りを良く見てみたらいるのかもしれません。